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冨岡社長の最良・最強のパートナー、雅子夫人
プラスワンのスタッフ、ジグくん

土地活用ならティ・プラネット

その違いとは、自分の足で、大阪の街中の土地を探しまわること。活用できそうな土地を見つけては、どんな用途に合うのかを徹底的に分析。登記簿謄本で調べた所有者に手紙を書き、着いた頃にアクションを起こす。当然、門前払いもあるが、なかには耳を傾けてくれる人もいるという。何年にも渡りこの土地探しで得た独自の情報は、今や、膨大なデータとなって存在している。

17年間勤めたトーメン不動産を退職し、独立したのは 2000年。マンション管理士、二級建築士、宅地建物取引士である雅子夫人とともに、法人向けの土地の有効活用のサポートを手がけて14年を迎える。独立してすぐに舞い込んできたのは借地権の物件だった。「先祖代々の土地だから残したい」という地主の意向から、定期借地権付きの分譲マンションを販売したところ、価格が魅力となり完成前に完売。プランニングから、近隣の対策と交渉事までを手がけ、上々のスタートをきった。
その後、分譲マンションにふさわしい土地を見つけては、マンションデベロッパーへ話を持ち込む日々が続いたが、そんな矢先、米国に端を発したサブプライムローン問題に続くリーマンショック。不動産会社の経営破綻が相次ぐなか、分譲マンション用地に合う土地探しが難しい状況に追い込まれてしまう。

「リーマンショック以降は、経験からくる勘も働かなくなり、動けば動くほど泥沼でした。土地不足など最悪な環境のなかで、工場や物流が活発になっていた法人に着目し、そこが次に何を狙っているのかを探っていったのです」

ここで、日頃の土地探しで発揮される「独自の手法」が活かされた。ニーズのある地域を視察しながら、すでにパイプを持つ地元の不動産会社に聞き込み調査を続け、自分の嗅覚で土地を探し、自分の目で確かめる。冨岡社長は、住宅に向かないから対象外にするのではなく、どんな用途だったら効果を出せるかを考えた。こうした行動力が、他社とは違った土地の有効活用の提案力となった。

冒頭の1社も買い手がつかなかった物件に、12社の買い手を紹介することができたという話も、物件を単に資産効率だけで判断するのではなく、その先の絵を描くことができたからだろう。それが、強固な信頼関係を築く基盤となっているのである。
「大切なことは、土地を活用する買い主さんに『買って良かった』と思ってもらうこと。その土地の価値を伝えられるかどうかです」

すべて、このことばに集約される。
実は、土地探しの交通手段は、自転車だという。「何台乗り潰したかな・・・」と、笑い飛ばす冨岡社長。ここも、人と大きく違うところである。

取材:2014年 8月20日